■
ひどく辛い毎日が始まる あと少しで。今はまだぎりぎり嫌だ嫌だとごねられているけれど、そのうち否が応でも流れに飲み込まれてしまうのだろう
わたしのことが嫌いなクラスメイトも がんばろうねと言っていた友達も みんな自分のことで精一杯だし 流れに飲み込まれていく
わたしは全自動マシーンになったつもりで 家を一歩出たら感情のスイッチをオフにする おもしろくなくても笑って つらいよねと言われればそうだよね〜と返す
そうでなければやっていけない 家に帰ってきた途端座り込んで煙草に火をつけて眠らせていた機能を解放する まだまだオンオフがしっかりできないから辞めたい気持ちになったりするけど そのうちうまくできるようになるだろう
綺麗な鼻が欲しい 綺麗な色のリップが欲しい 綺麗な色のアイシャドウが欲しい 綺麗な下着が欲しい 美しくなりたい わたしがこれから飲み込まれようとする流れは、ぜんぶ美しいものを手に入れるためにあるものだと言い聞かせている そうでもしなければやっていけない
バイトにあまり行けなくなることは確実だし、でも払わなきゃいけないお金は一定数存在している これは自分への投資だ いつか必ず美しくなって 美しいものに囲まれて 美しく死ぬのだ
美しいことは何にも勝る 全てのものは圧倒的な美しさの前では恐れ慄き 平伏すしかないことを知っている 中途半端に美しいと僻まれ 妬まれ 引き摺り下ろそうとしてくる 足りないのだ、まだ全然足りない 自分自身が1番愛せる自分でなければ 他人にいくら言われようとも美しいことにはならないのだ
美しさを手に入れるために 感情のスイッチをオフにして わたしは明日の朝も家を出ていく
■
うっかりしていたら8月が終わった
一瞬で走り去って行ったなあ 夏 早すぎなんじゃないの
まだスイカを食べてないんだけど。パインしか食べてないよ
すっかり半袖では寒くなって、雨が降って、除湿機を働かせてる
お酒をあまり飲まなくなって 眠い目を擦りながら講義を受けて実習をこなしてバイトにいく
めまいのするような毎日がまたきた
眠れなくてしんどいな
ときどきわたしを抱きしめてくれてありがとう
早く髪の毛伸びないかな〜
■
本当に 本当に白湯のようだったなあ
白湯 あまり飲んだことないけど。あっさりとかろやかすぎた わたしにはとてもついていけなかった 可笑しくなって笑ってしまった ありがとうね だけど愛していたよ 好きだったよ とっても
元気でね、ずっと幸せでいて ね
酔っ払ったり寝ぼけてたりすると よく覚えてないまま変なことをしたり 言ったり 電話をかけたりしてるみたいなんだけど7、8割覚えてないしひどく迷惑だと思うのでやめたい だけど酔っ払って電話をかけても許してくれる友達くらいにはなれたらいいなあ みたいな
食べることへの興味、もう少しなくなるといいんだけどな 痩せたいな
■
大好きな人、はやくわたしを連れ出してめちゃめちゃに壊して二度と他のものが見れないようにして
愛されていることを実感できなければそれは死んでると同じこと 初めて本当に好きになったひとの1番になれなかった 2番でもなかった 都合よく好かれていた それでもよかった 絶望的なまでに好きだったから。名前を呼ばれるだけでよかったのに。 結局、最後まで1番にはなれなかった
初めて本当に好きになった人の1番になれなかったからなのか、ずうっと好きな人の1番でないなら恋人である必要はないと思うようになって そうしてなんとなく1番だよと言ってくれるから一緒にいても、虚しくて空っぽでなんにも満たされないおもしろくない冷め切ってる
恋愛するの、本当に向いてない
欲しがられたい 欲しがられない 欲しがりで突き放して我儘で面倒でつまらないことに嫉妬して自己嫌悪に陥って勝手に泣く 嫌気がさす
早いとこ猫になってお日様とごはんと眠ることだけ考えたい 生きんの辛えな
■
眠たくて眠たくて授業のほとんどを眠って過ごす 腕時計のカタカタという音
びぃんと痺れている体の半分をさすりながら起きて次の授業までまた眠る
頭の中を音でいっぱいにしてイヤホンからすこし溢れるくらいいっぱいにして、太陽を避けて1人で帰る 遮光カーテンを閉め切った薄暗い部屋 数時間前まで人がいたことを、直されたベッドで思い出す
意味のわからないくらい心臓を使うこと わたしの生きるわたしの時間を費やすこと わたしのものではないこと 誰かのものであること 他人と眠ること 白い肌 日焼けした首 少しの枝毛 綺麗な瞳 香水の匂い わたしではない誰か 新しい下着 胸の薔薇 息をすること 煙草の煙 その匂いと音 眠りに落ちる直前にもう自分は寝てしまうとわかること
朝が来てあっけなく夜が壊れる
バイトに行く電車、隣の人のネイルが綺麗だなと思った
■
バイトの出勤前に座り込んで煙草を吸う
いつも見る猫がいない 去年の夏、撫でさせてくれた黄色い目の黒猫はもういなくなってしまったみたいですこし寂しい
毎日を丁寧に生きるってなにかな
友達とお酒を飲むこと 綺麗な顔の男の子に会うこと 恋人との約束がドタキャンになったこと 可愛い色のリップを塗って、唇だけは立派な女になったような気分になる 錯覚 わたしはなにも変われていない
窓ガラスを締め切って、蒸し暑い部屋で雨音を聞くこと ゆっくり流れる汗とその音
お風呂上がりにタバコを吸う 通り雨の匂い シャンプーの匂い どこかの部屋のテレビの音
ゆっくり吐いた煙の、昇って行く先は夏の夜がある
明日は燃えるゴミの日
■
毎日携帯をいじってるわりには全く開かなくなった 考えることは多いのにそれを吐き出すことをしないでなんとなく消化する
今日はとってもあったかかった 春だった
「はるだった」と打ち込むと「腹立った」が変換の最初に出てくるのはどういうことなのよ わたしそんなに怒ったりしない、たぶん、自分ではそう思ってる
ちゃんとインクの出るボールペンを買ったから久しぶりにずらずら意味のない文をたくさん書いた
シャーペンはつっかかるかんじがしてボールペンで文字を書くほうがすき すらすら〜〜ってかんじ 字は汚いけども
狭いアパートのキッチンに座り込んで歯磨きをしながら打ってる 夜が永遠に続けばいいのに
今まで自分に何もかも知らされていたことが、突然なくなる、というのは初めて知ったけれどめちゃくちゃ寂しいものなんだな
つながりがなくなることは、自分の中で受け止めきれないくらい寂しい
当たり前だけど愛されたいしさみしくなくなりたいし一緒にいたい
なんとなくの 愛されたい がほしいだけなら手当たり次第にすれば簡単にできるけど、結局本当に欲しいものはなんにも残らないで虚しいだけだよね
ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜金髪ショートの身長高めのお姉さ〜〜〜〜〜〜んわたしはここだよ〜〜〜〜〜〜!!見つけて〜〜〜〜〜〜!!!養ってくれ〜〜〜〜〜〜!!!!
人間、辛すぎるので早く死んで猫になりたい