眠たくて眠たくて授業のほとんどを眠って過ごす 腕時計のカタカタという音 

びぃんと痺れている体の半分をさすりながら起きて次の授業までまた眠る

 

頭の中を音でいっぱいにしてイヤホンからすこし溢れるくらいいっぱいにして、太陽を避けて1人で帰る 遮光カーテンを閉め切った薄暗い部屋 数時間前まで人がいたことを、直されたベッドで思い出す

 

意味のわからないくらい心臓を使うこと わたしの生きるわたしの時間を費やすこと わたしのものではないこと 誰かのものであること 他人と眠ること 白い肌 日焼けした首 少しの枝毛 綺麗な瞳 香水の匂い わたしではない誰か 新しい下着 胸の薔薇 息をすること 煙草の煙 その匂いと音 眠りに落ちる直前にもう自分は寝てしまうとわかること 

 

 

朝が来てあっけなく夜が壊れる

 

 

 

バイトに行く電車、隣の人のネイルが綺麗だなと思った